欲しいモノ

kannou2010-12-08

 金銭欲も名誉欲もあんまりなくて、物欲もそんなにないように思うが、ショップで色々見るとすぐ欲しくなる。ということは、物欲は強いのか。ただし、どうしても欲しいという程のものはそんなになくて、時間が経つと忘れてしまうものも多い。
 本やレコード(CD)などは、無駄遣いには思えず、「心の養分」となって残って行く気がする。無論、後になって冷静さが足りなかったと悔いるものあるが、概ね勿体ないと思うことはない。
 一方、アクションフィギュアなどはあってもなくても「人としての私」にはほとんど影響はなく、しかしながら欲しいという気持ちの瞬発力はずっと強いのだから困ったものだ。
 買ったその日に遊んでからは、箱から出すこともあまりなく、でもやはり「持っていること」だけでも人生に喜びはもたらしてくれる。だからこれも無駄遣いとは言い難い。
 思えば、女性が宝石や指輪を欲しがるのと同じかもしれない。宝石こそ何の役にも立たない無駄遣いと思える。しかし、持っていると嬉しいという気持ち、分からないでもない。
 そういう論旨で妻に宝石や貴金属類よりは遥かに安価な「スーパーロボット超合金 アルトアイゼン」を買ってもらおうと説得を試みたが、論理がどこかで破綻していたのか、一蹴された上に辛辣な言葉を浴びせられた。早く忘れるよう努力しよう。
 しかしなぜアルトアイゼンが欲しくなったのだろう。アルトアイゼンというのは、パーソナルトルーパーというカテゴリーの人型機動兵器で、TVゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」に登場するゲームオリジナルのロボットである。今まで、嫌いではなかったけど、気にもならなかった。プラモデルも出ているけれど、欲しいと思ったこともなかった。しかし「スーパーロボット超合金」ブランドから出てみると、髪形を変えて来た異性のクラスメイトを急に意識し始めた中学生のように、惚れ直した。ゴテゴテした武骨さが、また男心をくすぐるのである。
 他に欲しいものは、本では町田康の「人間小唄」と「どつぼ超然」、レコードコレクターズ増刊の「ディスク・セレクション・シリーズ ブルース」レコではディランの「ザ・ウィットマーク・デモ」と「モノ・ボックス」、それにスマートフォンも欲しい。でも、スマートフォンが何故自分にとって必要なのか、そもそも何をするものなのか、というのはよく分からない。
 と、ここまで書いて思い出したが、今日はジョンの命日だなあ。真珠湾攻撃の日でもあるのか。ジム・モリソンの誕生日でもあるのか。元ARBの田中一郎もそうか。
 と、こういうことがPCが近くにない環境で気になってしかたなくなった時に、スマートフォンは役に立つのだろう。