流し素麺友の会?

kannou2010-08-13

 この前の日曜日、大阪は万博公園にて「冷やし素麺友の会」に初参加。第9回目を数える伝統ある催しだ。
 私は勘違いをしていて「流し素麺友の会」だとずっと思っていた。流し素麺の機材を持ってくるなんて、ものすごい気合いの入り具合だなぁと感心していた。妻は例年参加していて、大阪へ向かう途上でも、私は「流し素麺」という言葉を何度も口にしたはずなのに、訂正されることはなかった。内心で私の勘違いを嘲っていたのだろうか。
 少し遅れて会場に着いた我々であったが、木陰に敷かれたレジャーシートの上のテーブルに「流し素麺台」がなかったのを大いに疑問に思い、次の瞬間にすでにメインイヴェントの流し素麺の儀式は終わってしまったのかと思い込み、しゅんとした気持ちになった。
 でも主催者のNGさん(ノー・グッドという意味ではなく、イニシャル)がクーラーボックスから茹でて持って来ていた素麺を取り出して我に与えてくれた時、このイヴェントが「流し系」ではなかったことが分かったが、それ以上に感謝の念と、勝手な思い込みの申し訳なさがこみ上げてきた。ありがとう。空は、雲は厚いが、雨雲ではなかった。暑かったが、焼けるほどではなかった。寧ろ夏らしさが心地よかった。
 「太陽の塔」は京都に向かうバスの中から見たことはあったが、間近では初めてで、とんがらかせた口元のアイロニカルさがイカしていた。
 音楽の話が自ずと中心となるメンバーズであるが、やはり先日亡くなった富山の友達の話になった。ほとんどの人は、彼と面識があったし、彼が主催者であった富山での山口洋「唄の宅配便」に行った人もいた。その時私はスタッフだったのだが、持病悪化のため、当日富山に向かうことができなかった。あれからもう10年経つ。ちなみに持病は手術をしたので、ひとまず良くなっている。
 〆は「満月の夕」セッション。大阪まで楽器を持って行く根性もなく、持って行ったところで思い通りにも弾けぬであろうから手ぶらで行ったのだが、持って行きゃよかった。
 ギターとヴァイオリンと三線三板とティン・ホイッスル、この取り合わせでヒートウェイヴやソウル・フラワーのファンであるのが判るというものだ。
 誰言うとなしに、富山の友人に捧げるという雰囲気はあった。唄ってのは、受け手それぞれに様々な想いが積み重ねられ刻まれていくものなのですね。

 我々夫婦は遅れて行った上に、会に何ら貢献もしてないけど、ほんますみません。皆さん、ありがとう。来年もまたシーユーアゲイン、レッツソーメン。