アンタイトルドの今日

kannou2010-04-22

 ディランのショウのことの続きを書かなきゃいかんなあとは思いつつ、なかなか進まない。
 「凄かった」という印象はけして薄まりはしないながらも、具体的な記憶はぼやけていくのだけれど、その一方でyoutubeなんかで簡単に隠し録り音源が聴けるような時代の恩恵を私も被り、生での印象がPCの前で聴いたそれに上書きされることを繰り返してしまったような気がして、大切なものが失われてしまったように感じる。
 鮮明なうちにチャっと書かずに、愚図愚図していているからいけない。
 そんな風に、書きたくても書かなくて流れていく事柄が実に多い。怠惰だ。それよりも、いつも長々と書き過ぎる。だから仕上げられないし、時間の捻出も難しくなる。人生には、他にもやりたいことや、やりたくないけど避けられないことが多すぎる、というのもある。
 ここ二月ほど、ガンプラには触ってすらおらず、後は塗装のはみ出しを修正してマーキングしてトップコートを吹くだけの「1/144 HGUC RX-93 νガンダム」は可哀想に箱の中で眠っている。いつか、棚に並べてやろう。サザビーギラ・ドーガジェガンやリガズィと一緒に。
 ずっと本もガンダム関係のものしか読んでいないような状態が半年以上も続いていたのだが、ディランのライヴ前あたりからまた音楽や読書に軌道が還って来た。
 図書館で柄谷行人「探究I・II」を借りて、「現代思想増刊ボブ・ディラン」を買った。同時進行で阿部和重の「ピストルズ」と大江健三郎の「万延元年のフットボール」を読んでいる。
 一日中本を読んでもオッケーな生活がしたい。ジミヘンの「新譜」も小島麻由美「ブルーロンド」も充分聴いていない。