パンタロンあるいはラッパズボン

kannou2009-09-29

 この三連休、一日目は妻と神戸の兵庫県立美術館王子動物園と「ガンダムバー・アクシズ」へ。二日目と三日目は奈良へひとり旅という計画も考えたが、ひとまず見送り、次の機会を待つことにした。短期間に楽しみを集中させ過ぎてももったいないしガンプラも作りたい。
 一日目の神戸のことはまた後日書くとして、昨日はガンダムMk.IIにやっとトップコートつや消しを吹いて完成とし、ついにシャア専用ゲルググの製作に取りかかる。
 今日は雑事(キャッシュカードの暗証番号を3回連続で間違えたため、カードが停止されてしまい、再発行の手続き及び窓口での家賃の振り込みをすることを余儀なくされた等々)に追われたため、二日間で製作できたのは足から腰まで。
 右半身の外装は最後に取りつけるつもりで、今回も内部機構の見えるうちから小刻みに写真を撮る。シリンダー部などはシルバーやゴールドで塗ってはいるが、最後は見えなくなるところなので外装に比べればやはり若干手は抜く。ただし、ゲルググリックドムの影響を受け、脚部やスカート内にバーニアを多数装備し、その部分の再現がこのキット「1/100 MG ゲルググ ver.2.0」のウリのひとつでもあるので、ロケットエンジンの基部は説明書通りにメタリック・レッドで、吹き出し口(?)の裏側は同じくメタ・レッド、表はシルバーではカッコよく塗った。これはちょっとした成功かなと思う。実は、ネット上で見たもののパクリであり、世間一般でもバーニアに対しての定番化している塗り方のようではあるが。
 しかしゲルググってやつはやはり重量級だと思う。ザクがあって、ドムがあり、そしてゲルググがある。一年戦争期のモビルスーツは、そういう開発系譜上の説得力がある。グリプス戦役期のMSは何となく無理やりっぽい。連邦系、ジオン系の技術が混ざり合った末に一騎当千なフラッグシップ機の実験場と化し、混沌としていた時期だからと考えれば、また違った趣もありはするのだが。
 で、ゲルググってドム系と並んでベルボトムだなって思う。裾のうしろが地面についてしまっている。我々の世代はガンダム直撃の世代であるが、学生ズボンはボンタン世代でもある。腿のところは太く、ズボンの裾は細いほど格好良かったのだ。
「昔の奴らはパンタロンなんて履いててダサかったぜよ。流行は巡るって言うけど、あんなもんが二度と流行る訳はないぜよ」
 と言っていたのだが、流行のサイクル、というよりボンタンの寿命は予想よりもずっと短く、すぐ数年後にはまたベルボトムが格好良いという感性が一般的になったように思う。
 それから20年近く経つが、やはりジーパンの裾は広がっている方が格好いい。ゲルググ並みに広がったベルボも持っている。まあ、滅多に履かないが。
 そう言えば、『機動戦士ガンダム』第一話で最初に登場するのは、デニム、ジーン、スレンダーの搭乗する3機のザクだった。
 近頃、我々の世代が着ていたような変形学生服の不良学生をたまに見る。絶対数が少ないようなので、我々の世代のそれとは違い、流行とは言えないように思う。ある種のレトロスペクティヴなのだろうか、まだ若いのに。