でもくじけそうアゲイン

 その岡山ロフトの上に島村楽器があって、目の保養の他、色々物色。練習相手兼バックバンドメンバーとしてシーケンサーリズムマシンが欲しい。その他、エフェクターなどのカタログを大量にもらって来た。思えば、高校の修学旅行にBOSSのカタログを持って行くくらいエフェクターのカタログ好き。でも、実物を持ったことはなくて、この前書いたKORGのPANDORAとVOXのモデリングアンプに内蔵されているのを触ったくらい。
 実際、ただの下手の横好き道具好きかも。この前気が付いたのだが、ギターを始めて20年近くで、あまり弾けないのは、練習をマジメにしなかったからとか、ずっと離れていたからではなくて、もっと根源的なもののためではないだろうか。確かに練習はついつい避けて通るのではあるが、そこんとこ差し引いても、上達しなかった。高校時代も今もそれは変わらない。
 でも、凹んではいない。音を出すだけでも楽しいものは楽しい。ギターを知ってよかったと思う。
 別の楽器屋で微笑ましい光景にあった。高校生くらいの子がフェンダージャパンのムスタングを試奏していたのだが、コードフォームが違うとか、店の兄ちゃんがアドヴァイスしていたのだ。初心者のその子は多分楽譜とか見て、コードボイシングは把握せずにポジションだけ覚えたつもりになっていたのだろう。曲はニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」だった。多分彼らの世代にとっては、我々の世代で言うところのクラッシュやジャムに当たるのだろうか。少し古い、比較的コピーしやすいバンドとして。
 そうやって楽器屋の兄ちゃんに指導されたりしつつ、ロックンロールを受け継いで行ってくれ、とか思った。ついでにいうなら、もうちょっとしたらブルースも聴けよ、クラシカルな早弾きみたいな方向には行くなよ、と。
 しかし付け加えるなら、その子のカッティングは、コードフォームこそ間違っていたものの、リズムのキレは私のプレイよりもずっと良かった…。