ショボ・グレ

 先日のグルーヴァーズヒートウェイヴの対バンを観て、購入するギターはグレッチにしようと決意。グレッチと言っても廉価版のElectromaticのpro jetのビグスビー・アーム付きであるが。「Electromaticなんかはグレッチではない」という人もいるだろうが、それはその通りだ。それでも一応「GRETSCH」のロゴは入っている!あのギターを、私は臆面なくグレッチと呼ぼう。
 まあ、外見は一彦が使っていた「Rock jet」に若干似てはいるのだが、音は違うだろう。それでも、気に入っている。楽器屋でちょっと試奏したら(試奏したのはDouble jetであったが、多分仕様的にはカッタウェイ以外同じ)何か馴染む感じがした。フェンダー系よりネックは若干厚いが、レスポールなんかと比べると薄く、違和感は少ない。「自分で弾くならシングルコイルの方が好み」と漠然と思っていたが、ハムバッキングもとてもいい。
 ただし、本物グレッチほどでないにしろ、ビグスビー・アームは弦交換が面倒らしい。弦のテールピースは外れやすいしブリッジはズレるしストラトなどのシンクロナイズドと比べると扱いづらいみたい。
 でも、店頭ではあまり見かけないモデルである。岡山でも上記のDouble jetがあるだけで、それ以外は見かけない。店頭より1割近く安いというメリットもある通販という手もあるのだが、デリケートなものだけに、怖い。
 それにまだテレキャスターにも惹かれる。特にロイ・ブキャナンを聴くと。まだまだ迷いがあるのだ。迷いつつカタログを見ることも楽しいし、しばらくは考え続けよう。
 とは言いつつ、あまりまじめに練習はしていない。楽器屋で試奏するのもかなり恥ずかしいのだが、それは乗り越えた。音色を作るだけで楽しくて、それだけで1時間くらい経ってしまう。
 今はYAMAHAのMGという17年ほど前のモデルに10年前に買ったKORGのPX-1Tパンドラを経由してステレオにつないで使っている。YAMAHAのギターは高校の時に苦労して買った思い出の品で、音が出なくなっていたのをピックガードをめくって接点復活剤を振りかけたらどうにか復活した。これを買う時には苦労したし、嬉しかったのだが、後にフェンダーにしておけばよかったと悔やむことになる。何故YAMAHAにしたのかは今となっては分からない。同じ値段でフェンダーもあったのに。形はストラトに近いが、ヘンテコ。音は丸っこくてPOPで、ロックンロールな感じではない。ピックアップの並びはS・S・Hで、リアのハムバッキングは片方をキャンセルしてシングルとしても使えるので音のヴァリエーションだけは豊富。
 KORGのPX-1Tパンドラはなかなか遊べる。商品のカテゴリーはマルチエフェクターだが、アウトプットからステレオやヘッドフォンにつないでギターアンプのような音が出せるので、アンプシミュレーターとしてこそ使える。エフェクターとしては足で操作できないしフットスイッチ対応でもないので実戦的ではない。ただ、多分当時ではアンプシミュレーターもマルチエフェクターもこの価格では珍しく、ヒットしたみたい。各パラメーターの設定が細かくできる訳でもなく、音がいい訳でもないが、家で遊ぶだけなら充分。でもアンプが欲しい。VOXのAD15VTがいいんじゃないか。
http://www.kandashokai.co.jp/gre/g5235t/g5235t.htm
http://www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/PX1T/
http://www.korg.co.jp/KID/VOX/AD15VT/