桃梨

 3日に倉敷のライヴハウスshubyにて桃梨のライヴを観た。ちょっと目頭が熱くなった。
 唄とベースだけという編成とは思えないほどの多彩で奥行きの深い音の空間であった。
 ジゲンは超絶プレイヤーだし、上村美保子さんもまた素晴らしいパフォーマーだった。唄だけでなく、演劇的な要素もあって、キツネ面を被ってのミホさんの舞は、妖しくもあり、なんちゅうか、神がかったとしかいいようがなく、何というよりも美しい。そんな場面もありながら、全体を包む空気というのは、優しく温かい。幸せな気分になれる種類の音楽だ。
 ジゲンが参加し始めたばかりの頃のユニオンのライヴで、中川が「予備自衛官に登録していそうな」と彼を紹介した。柔道は黒帯らしい。その逞しさもありつつ、繊細さもある演奏だ。
 京都のM坊に約1ヶ月ぶりに再会。ますますパーカッション的腹に磨きがかかっていた。初めて会った5年位前には痩せていて、彼にはどうも今だ痩せた男のイメージがあるので、会うたびに「こんなんだったっけ」と驚く。
 終演後、CDを買って、ジゲンとミホさんにサインをしてもらう。そして、ミホさんといっしょに写真を撮らせてもらった。とても幸せ。一生の宝物にします。
 ライヴ後、妻と倉敷のMさんと沖縄料理屋に行き、豚料理、チャンプルーなど食す。素晴らしいライヴの後のシークァーサージュースはまた格別であった。