真夏の夜の夢

 イヴェントは「真夏の夜の夢」 というタイトルだった。毎年場所を変えて岡山のいろんな場所で催されている。段々規模が大きくなって、遊園地は今年が初めての試みらしい。しかし、主催者の有志グループが今回を持って解散ということで、来年からはどうなるのだろう。
 ヂ★ライフランドリー(THEE LIFE LAUNDRY)という岡山出身のバンドが良かった。ソウルっぽくてファンキーで。唄ギターとギターとアルトサックスとテナーサックスとウッドベースとドラムという編成だった。唄とギターのフロントマンがとにかく濃い人だった。多分あの人に対抗できるのはソウルフラワー中川くらいのものだ。地元ということもあるだろうが、出演順が早い割にはかなりな盛り上がりだった。やはりイヴェントはこういう知らなかったいいバンドの発見があるということで面白い。
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 その次がサルサバンドの「セントラル」。これも知らないバンドであったが、とても気持ちよかった。
 他にチンドンのバンドとジャズ系シンガーのステージであったが、あまり好みではなかった。モノノケの例を出すまでもなくチンドンは好きなのだけど、ヴォーカルがシャンソン系で、私としては苦手な感じ。
 陽が落ちると、雨が止んだ。ラストは2バンドはダブルフェイマスとリトルテンポである。
 実はどちらもあまりちゃんとは聴いたことがなくて、曲もほとんど知らなかったのだが、そういうのは関係なく、とても楽しめた。気持ちよかった。鷲羽山ハイランドのコンセプトはブラジルであり、多分現地から呼んだ専属のサンバ隊がいるのだが、彼らが(パーカッション類は持っていないが)客席で踊りまくり、客席全体を包み込んでの異常な盛り上がりでリオの祭りさながらであった。
 今回観たバンドは、どちらかといえば自分にとってあまり馴染みのない種類の音楽ではあるので、こんなイヴェントなどでないとライヴに足を運ぶことはなかったと思う。でもやはり音楽の世界は広く深い。アンテナは張ってないといけない。