目を閉じてていれば、大抵のことは耐えられる。

 先日の土曜日、瀬戸大橋の近くにある「鷲羽山ハイランド」という遊園地の野外ライヴイヴェントを観て来た。出演バンドはダブルフェイマスとリトルテンポ、サルサバンドのセントラル、その他地元出身のバンドなど。
 チケットは入園券とセットになっていて、鷲羽山ハイランドは入場してしまえば乗り物乗り放題であるので、ライヴの合間には絶叫マシーンに乗りまくるつもりで行った。ところが、当日は生憎の雨だった。岡山の水不足はまだ続いているので、ありがたい雨なのだけれど、残念であった。それに遊園地は山の斜面にあり、各乗り物のところまで歩くだけでもそこそこの運動になる。そんな事情で、各乗り物に1回づつしか乗らなかったのだが、それでも充分に絶叫した。むしろライヴの時よりも声は出した。
 若い時は(今も若いが)平気だったのだが、近年高所恐怖症気味になりつつあり、景色を楽しむどころか、目を開けることすらできない。観覧車ですら、ちょっと怖かった。
 でも、目を閉じれば、絶叫はするにはするけど、どうにか耐えられる。揺れや遠心力は恐ろしいのだが、高いことが視覚的に判らなければ歯を食いしばりゴールまで乗っていられる。しかしそれはもったいないことではあると思う。というより、怖いなら乗らなければいいとの批判を受けるかもしれないのだが、スリルは味わいたい。でも怖い。アンビバレントな気持ちなのである。