I dreamed I saw Bob Dylan last night.

三嶺

ビリー・ブラッグに「I dreamed I saw Phil Ochs last night.」という唄がある。ミニアルバム「The Internationale」所収で、詞はビリーであるが、曲はアール・ロビンソンという人による。この人のことは知らない。
ちなみにこの「The Internationale」というアルバムにはソウル・フラワー・モノノケ・サミットも唄ったあの「インターナショナル」も収録されている。詞はビリーによるオリジナルである。
「So come brothers and sisiters / For the struggle carries on / The Internationale unites the world in song」
で、「I dreamed I saw Phil ochs last night.」という唄は、「夢でフィル・オクスに会ったよ、わーい」という内容ではないが、私は昨夜の夢で、ボブディランに会ったのだ、わーい。
前置きが長くなった。夢の中で妻とアメリカ旅行に行き、列車の中でディランに会った。近くの席にディランがいたのだ。ディランが安い席に座るはずもないし、我々夫婦が高い席に座れるはずもないのではあるが。
知っている限りの英単語を並べ、私が彼の音楽にどれだけ思い入れがあるかを伝えた。
「日本の高知から来ました」と言うと「室戸岬か?」と聞かれた。室戸岬を知っているとは驚いた。
「早く写真を撮らねば!」と妻に「カメラ!カメラ!」と叫んでいる自分の声で目が覚めた。
しかし、今回も、まったくくだらない話であると、書きながら改めて思った。私の中では、とてもエキサイティングな夢だったのだが。
その夢の中で、必死で「カタコト以下」の英語を駆使していたのだが、言葉の壁以前に、もしディランなんかと会った日には、まったく真っ白で、何も喋れないのではないだろうか。
97年の4月12日の「障害者春闘」のライヴの開演前、初めて伊丹英子さんに会ったのだが、何を喋っていいのか分からず、結局話せずじまいだった。終演後、中川とエレベーターでいっしょになったが、「何階ですか?」としか言えなかった。前者は非常に緊張したから。後者は怖かったからだ。