ギタリスト雑談(間違いがあったらゴメン)

急にジミヘンが聴きたくなった。「エレクトリックレディランド」のCDをターンテーブルに乗せた。ジミヘンは、特にハマり込んだことはないけれど、たまに聴きたくなる。多分ハマり込まない理由はジミのヴォーカルだと思う。でも、ジミの音楽にはジミ以外のヴォーカルはあり得ないのだけど。
ギタリストのヴォーカルと言えば、ジェフベックの「フラッシュ」というアルバムはキョーレツだ。高校の時に聴いて、アルバム中ベックのヴォーカルは2曲だけだったけれど、「なんで唄わせた?」って思った。今はそのテープは失くしたし、テープのデッキも持っていないので聴けないが、怖いもの見たさで、また聴いてみたい気もする。「フラッシュ」は「迷盤」の誉れ高いが、ロッドスチュワートとの「ピープル・ゲット・レディ」やその他、格好いいプレイもあり、聴きどころもあったように思う。安っぽいダンスビートなんかは、80年代末期当時でもダサかったが。
ところで、「世界三大ギタリスト」という呼び名は、日本だけなのだろうか。「元ヤードバーズの三大ギタリスト」というのが、どこかで誤解されて、この呼び名が定着してしまったのだろうか。クラプトン、ベック、ジミーペイジ、この3人とも、私としては特別好きにはなれない。
クラプトンは、力みすぎのヴォーカルとブルースのカヴァーをするにしても、例えばストーンズのように独自のセンスをさり気なく見せてみたりといったところがなく、信奉者ぶりばかりが空回りしているように思えて、リーダー作は好きになれない。でも、他の人の作品に客演したのでは、大好きなものが多い。「ホワイル・マイギター〜」とかジョージの「オールシングス〜」などなど。
ストーンズの、ミックテイラー脱退時の後任探し、所謂「グレイトギタリストハント」で、クラプトンやベックの名前まで挙がったという話があるが、真偽はともかく、仮にどちらかがストーンズに加入していたとしても、やはりすぐに脱退したことだろう。いずれにしても、なるべくしてロンになったというものだろう。
でもやっぱり、ミックテイラー在籍時のストーンズはライヴバンドとして絶頂期にあったというのが通説のようだが、その時期のライヴ盤が「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」しかないのが残念だ。「メインストリート」期のライヴが聴いてみたい。(私はブートには手は出さないから。音質悪そうで、ちょっと怖い。)
しかし、ストーンズを「突然脱退」したミックテイラーはその後あまりパッとしないようだ。「インフィデルズ」や「リアルライヴ」でディランのバックで弾いてるが、あまり輝いていない。
ストーンズは未発表曲も沢山あり、ライヴテイクだってごまんと眠っているはずだが、フーのように小出しにするという商法を取らないのは、「解散するより他ない事由」に到ってしまった時のために取っておきにしているのだろうか。
で、まだ聴いていないけのだど、フーの「トミー」もデラックスエディッションが出た。次はやはり「四重人格」か。アナログでは2枚組で発表された「トミー」もCDでは1枚ものでのリリースであり、デラックスエディッションでは本編1枚にデモや別ヴァージョンが1枚の2枚組だ。「四重人格」はCD1枚に収まりきらないので、現行のリマスター盤CDでも2枚組であるが、他のフーのオリジナルアルバムのリマスター盤のように「プラス〇曲」という風なデモや別テイクなどのボーナストラックは付いていない。「四重人格」関係の未発表曲や別テイクなどは、ピートのデモ集などを除いては、ほとんど発表されていないと思う。(ちょっとはされてるかも。)そして、「四重人格」から発展した映画「さらば青春の光」のサントラにはミックス違いなどが収録されていて、「四重人格」のデラックスエディッションは、それらを合わせて、おそらく3枚組ないし4枚組になるのではないだろうか。
で、実は、今私が所有している「四重人格」はリマスター盤が出る以前の古いCDである。だから、リマスター盤で聴いた他のアルバムと比べると、どうしても音質の悪さが気になる。しかしながら、「デラックスエディッション登場の日」のために、古い盤でガマンしているのだ。
で、そのフーであるが、ウッドストックでジミヘンと出番を巡って揉めたというのは有名な話である。ピートがジミヘンを脅威に感じたというのは分かる話だ。音楽性は違う部分が多いけれど。
で、ベックは、「ブロウ・バイ・ブロウ」と「ワイアード」はたまに思い出したように聴いて楽しむけれど、全アルバム揃えるほどには好きではない。でも、新譜の「ジェフ」を試聴したけれど、格好よかった。テクノの上で弾きまくっていたけれど、「オッサンが今風にやってます」という感じはまったくなかった。
で、ジミーペイジは、ツェッペリンのロバートプラントの叫びがダメなので好きになれない。たまには聴くけど。
で、私の好きなギタリストはといえば、山口洋、ビリーブラッグ、ボブディラン、ピートタウンゼントだ。
ダラダラと長く書いてしまった。「エレクトリック・レディ・ランド」の最後の曲「ヴードゥーチャイル(スライトリターン)」も終わったし養命酒飲んで早く寝よう。まったく飲めないので、養命酒でも酔えるのだ。