ビートルマニアを名乗るにはまだまだか?

kannou2004-02-02

昨年「レット・イット・ビー …ネイキッド」が出て、再び興味がビートルズにグイっと引き寄せられた。素通りしていた初期のアルバム数枚(「ウィズ・ザ〜」や「フォー・セール」)も聴いた。初期を素通りしていた私は愚かだった。「ウィズ・ザ・〜」の1曲目「イット・ウォント・ビー・ロング」とラスト「マネー」のR&Rぶりはシビれた。そして、カヴァーの選曲の多彩さが音楽的背景の裾野の広さを物語る。
LPが再発されたので、取りあえずジャケットが一番好きな「アビーロード」だけは買った。アンソロジーの音盤と映像版(DVD)も購入した。これで一般的に入手可能な公式音源はすべて聴いた事になる。
まあ、「ネイキッド」に関しては色々と言いたい事もあるが、次の機会にする。
ビートルズアンソロジープロジェクト」がスタートしたのは95年だったが、ジョンの弾き語りのデモに他3人がオーバーダビングして発表したり、世の中では「天下の」ビートルズの「新譜」として認知されたようで、初登場1位だったり、ほとんどビートルズを知らないような人が「赤」「青」のようなつもりで買ってみて大失敗といった社会現象になった。今でも中古で見かける事が一番多いのは「アンソロジー」シリーズだ。当時私は「未発表音源やデモテイクにまで手を出すくらいなら、もっと他の人のを聴かなきゃ」と思って横目に見ただけだった。「ビートルマニア」の人が手を出すものだと思ったし。
一方、映像版のアンソロジーはドキュメントとして、ビートルズをほとんど知らない人からマニアまで広く楽しめる内容だと思う。