遮光器土偶とか

 浅草駅から銀座線で上野へ。今回のメイン中のメインは東京国立博物館だ。昨年11月見られなかったリヴェンジ。勿論もう「大徳川展」は終わっているが。
 まずは東京三大銅像のひとつ、西郷どんの元へ。「土佐の高知から来たとです。龍馬どんと同じ町の生まれぜよ。半年振りでおますなあ」と心の中で語りかけた。
 西郷どん銅像から少し行ったところに彰義隊の墓があった。前にも書いた通り、土佐人でありながら、何故か私は旧幕派に同情的なのである。敵と味方として戦った者同士の墓と銅像が至近にある。死者が意識というものをもし持っているのなら、彼らはどう思うのだろう。恩讐を越えて、共にその後の東京をずっと見守っていていたのならいいと思う。
 パンダのいなくなった上野動物園はスルー。もしパンダがいてもスルーしただろう。東京観光に2日は少なすぎる。
 国立科学博物館では「ダーウィン展」が開催中だった。かなりそそられたが、時間が許さないだろうからこれも素通りし、博物館へ向かう。
 さすがに日本一の博物館だけあってものすごいヴォリュームであった。前日の疲れがかなり残っていて50メーター歩いて座ってといった感じで休み休み見た。じいさんのような見学の仕方。
 展示品ひとつひとつの前で「ほぉ〜」とか「へぇ〜」や「うわー」など感嘆の声を上げること数え切れず。しかし、あまりにもヴォリュームがありすぎるのと疲労の極地で今思い出そうとしても、何を見たのか記憶が不鮮明だ。収蔵品があまりに多いのと保護という観点から、すべての品目をすべて常に展示しているわけでなく、不定期にかなりの頻度で入れ替えられているそうだ。つまり何度も足を運ばねばならない。東京を再訪せねばならない理由のひとつだ。