畏るべし元555

 今月の「ミュージック・マガジン」は古き良き歌謡曲の特集で、最近のミューマガはどうもレココレ化している傾向にあるのだが、大西ユカリあたりからの視座も含めたところは、どうにかミューマガのコンセプトは保っている。小島真由美やクレイジーケンバンドからも検証すべきではあったと思う。
 で、その特集の中に半田健人が寄稿しているのにものすごく驚いた。彼は03年に「仮面ライダー555ファイズ、と読ませる)」に主演した若手俳優で、現在若干23歳である。その年齢で歌謡曲に造詣が深いのも驚愕するが、筆力についても本職級である。
 555でも他人と関係を持つのを拒む屈折した役どころを演じきっていて、非凡なものを感じさせたが、思わぬところにさらなる才能を隠していたのだ。その上、高層ビルマニア、万博マニアでもあるらしい。