レコスケくん〜DEの憂鬱

 「レコスケくんコンプリートエディション」を購入。実はこれは以前出た単行本に未単行本化作と別テイクを加えたもの。まさにCDなどと同じく既発作品にボーナストラックを追加して再発するデラックスエディションの商法。初期数作は前の単行本化の際に描き直されており、「ミュージックマガジン」掲載時の「初テイク」も収録されていて、ほんとにDEっぽい。フーの「フーズ・ネクスト」や「トミー」などを何枚も持っているように、これも買ってしまった。ただし、発表媒体がレココレやミューマガ以外で未収録であった作品だけでも買う価値はある。
 ところで、前にも書いたが、ストーンズはこの手のDEものはまったく出ていない。(昨年のレアリティーズはアルバム未収録集であり、未発表曲はなかった。)ストーンズの未発表曲は膨大な数に上るようだが、多分長生き計画のミックの老後のために取っておく算段なのだろう。将来恐ろしい。
 DEもののチャンピオンはまちがいなくエルヴィス・コステロであろうが、彼は現役感バリバリでありながら過去発掘音源も出しまくるので熱心なファンは大変だろう。
 コステロはもう母国英国でライヴをしない宣言をしたらしい。英国のリスナーは米国に若いリスナーに比べ保守的であるからという旨の発言をしたとのことだが、イメージとしては米国のリスナーの方が保守的な気がするが…。
 エルヴィス・コステロという名前を初めて聞いて、プレスリーよりも先に「蒼き流星SPTレイズナー」の殺人狂パイロット、ゴステロを思い浮かべたのは16歳のことだった。