え?新譜?フンガー

 今年のディランの新譜は良かったし、しかもそれが売れて、「デザイア」以来の1位獲得らしい。映画に自伝にドキュメンタリーにと今だ大活躍の御大。福山ポレポレでライヴの後、ニューオリンズ名物ガンボを食しながらの店内で流れていた。改めて名盤と感じた。まあ、世界中団塊の世代向けビジネスが花盛りであるが、リアルタイムできっちり気骨ある結果を出したディランは最高の親父。
 モノノケの新譜も良かったし、小島麻由美も良かった。特に「トルココーヒー」。ロボピッチャー初のフルアルバムにはがっくし。
 「ビートルズの新譜が出る」という記事を見た。もう未発表曲などある訳がないのに、と思えば、やはりリミックスものだった。しかも今回は「レット・イットビー・ネイキッド」みたいな原曲を再現するものではなく、完全な別ものにするやつらしい。リミキサーはジョージ・マーティンとその息子ジャイルズ。多分買うことになるのだろうが、なんだかなあ。墓場を掘り返してフランケンシュタインを作るみたいな。
 当事者ではなく、違う世代の、ダブ系の人たちが作った方が絶対面白いと思うのだが。(そういうのもすでに出ているだろうとは思う)
 EMIのサイトではジョンとジョージとポールの新譜も出る、となっていたが、ジョンは未発表音源含む映画のサントラで、ジョージは「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」のリマスターらしい。ポールはなんにしてもパスだけど、クラシック音楽なのでさらにパス。
 ジョージのアップル音源は「オールシングス〜」以外のリマスターは出てなかったので、待っていた。未CD化のシングルB面曲も入るし、DVDも付く。さすがのEMIも、もうCCCDではない。よく見ると、もう発売になっている。知らなかった。リンゴもリマスター盤出してあげればいいのに。アップルには無関係(多分)だけど、トラヴェリング・ウィルベリーズの再発をデラックスエディションで望む。