新譜数々 ディランと小島とモノノケ

kannou2006-06-16

 8月にディランの新譜が予定されているらしい。2001年9月11日(!)の「ラヴ・アンド・セフト」以来5年ぶり。発掘音源もいいが、新譜をこそ、待っていた。噂されるフーの新譜には期待というものはないけれど、ディランは今でも現在進行形だと思うからだ。近年のディランはライヴの評判もいいし、実際2001年初頭の来日は素晴らしいものだった。大阪の厚生年金会館の1日目、あれに優るライヴを観ることは今後もおそらくないだろう。「マスクド・アンド・アノニマス」で映画でも念願の成功を手にしたし、自伝やドキュメンタリーではやっと自らを語り始めた。
ただし、弾き語りカヴァーの2枚とMTVアンプラグド、スタジオ盤2枚もと、良作続きで、そろそろ「恒例」の駄作が出るのではなかろうか、という不安もある。それもまた一興ではあるが。「アンダー・ザ・レッド・スカイ」はそれほど酷くないとは思うので、「ダウン・イン・ザ・グルーヴ」以来か…。
 小島麻由美の新譜「スウィンギン・キャラバン」も出た。とはいっても、出たのは3月か…。買ったのは最近。ドラッグソングの「トルココーヒー」が最高。エロかわいいという言葉は、彼女の世界のためにある。今回、エロ度は低いとは思うけど、かわいい度は高い。
 ソウル・フラワー・モノノケ・サミットの新譜も出た。実は97年の2枚目ほどには私の中では盛り上がらなかった。あの時は、店頭に並ぶよりも2ヶ月ほどライヴ会場にての手売りが先行した。あの頃は聴いていない時でもソウルフラワーのことばかり考えているくらい好きだった。ライヴには出来るだけ足を運んでいた。魂花時報も購読していた。
 私の中での魂花への熱量が以前よりも減ったからと言えど、今でも十分に面白いバンドだし、ヒートウェイヴと並んで、特別な存在であり続ける。何より、リリースからこっち、自然と棚に手が伸びて、本作をヘヴィーローテーションとしているところなど、快感の琴線に触れている証左である。
 具体的な音楽の評論がなくてすまん。書くヒマがない。
 付け加えるなら、ライナー裏表紙の中西智子さんがかわいい。