空耳アワーと社会の窓

社会の窓からコンニチワ

 ストーンズの傑作ライヴ盤「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」である。新加入のミックテイラーが、早くもバンドに溶け込み、60年代末の充実した時期を刻んだ1枚である。
 A面の最後の曲「ミッドナイト・ランブラー」の間奏で、「カッチョイイー!」という日本語に聞こえる歓声が入っているのは有名な話であるが、私にはこれが「FUCKしてー!」と聞こえるのだ。
 初めてこの曲を聴いたのは高校生のころで、「ホット・ロックス」というデッカ時代のベスト盤であった。これはLPでリリース時は2枚組であったが、CD化に際して2枚バラ売りになり、すぐ廃盤になったようだ。現在はまた2枚組で再発されている。
 で、ウブな高校時代、この「FUCKしてー!」という声を聞いて、「さすがロック界第一のセックスシンボルといわれるミックジャガーがいるバンドだけあって、官能的な雰囲気のライヴなのだな」と思ったものだ。「してー!」というのは日本語だから、と気がついたのは、20代後半に「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」をLPで買って聴き直した時である。
 現在のところの最新ライヴ盤である「ライヴ・リックス」はギター大きめのミックスで、そそられるのだが、なぜか国内盤、輸入盤ともにCCCDなのである。だから絶対に買わない。ちなみに最近再発されたコンピレーション2枚もCCCDなのである。まったく何を考えているのだろう。SACDハイブリッドだったらプレイヤーは持ってないけど、買うのに。
 で、来年また来日が決まったようだ。今まで4回の来日を見送っているので、今度こそは何があろうとも行きたい。
 ちなみに、妻は「ブリッジ・トゥ・バビロン・ツアー」の大阪を観に行ったらしい。「ブラウン・シュガー」の「フー!フー!フー!Yeh!」をミックといっしょにジャンプしたんだそうだ。でも妻は「ブラウン・シュガー」がどのアルバムに収録されているかも知らない…。私はそのアルバムのLP(再発だけど)を5000円くらいで買った。もちろん、ジッパーは開く。