Hell Hound On My Trail(地獄の猟犬がつきまとう)by Robert Johnson

花粉症の季節は続く…

先日、裏通りを歩いていると、大きな黒い犬がこちらに向けて勢いよく駆けて来た。多分ラブラドールリトリーバーだろう。犬好きとして、一応ある程度は、犬の気持ちは読めるつもりではいる。その犬が敵意を持って近付いてきたのでないことは感じられたが、大きな犬がブハブハ言いながら走って来る様はやはり恐いものであった。しかし、逃げるわけにはいかない。それに、逃げたところで、逃げられるものでもない。
ところが、その黒犬は私の前に来たら、クルリと回って背中を見せた。これは好意のしるしである。撫でてやったら、喜んだ。さすが、犬は犬好きを知る。コロンと寝て、腹を見せたいところだったろうが、この季節アスファルトの地面はまだ冷たく、それはしなかった。
その近所の飼い犬が、多分柵から離れてうろついていたのだろう。車に轢かれたりはしないか心配だったが、どうすることもできないので、早く家に帰るように諭して、その場で別れた。