俺のエア・ギターはまだ錆付いてはいない!

実家の近所のゴン

昨夜のニュース23で、「エア・ギターに没頭する若者」というのが、なぜだか取り上げられていた。
エア・ギター、ロックンロールの楽しみ方としては、最も相応しい、キホン中のキホンである。
ところで、自慢をするわけではないのだが、私はかつて「エア・中川敬」や「エア・山口洋」の第一人者であったと思う。少なくとも四国一ではあった。「かつて」といったのは、歳のせいか、どうもここ数年来、人の目がないところであっても、羞恥心がブレーキをかけてしまい、狂えない。
「エア・中川」「エア・山口」というのは、エア・ギター、エア・ヴォーカルのみならず、ライヴなどで見覚えた彼らのアクションをも、空中に描き出すことである。スタジオ録音の音源であっても、間奏部分で「ピアノ、奥野真哉っー!」や「ドラムス、BANG THE MAN!」など声を上げ、他のメンバーを気遣い、いい空気感を作っていくバンマスとしての役割も忘れてはいけない。
そういえば、前にヒートウェイヴのライヴ会場で、ほぼ最前列、山口に面と向かってエア・ギター・バトルを挑んでいる人を見た。ライヴの楽しみ方としては極致であろう。(でも、横方向の動きは、まわりの人にとっては、迷惑そうでもあったが)
ただ、昨日のニュース23で、少し考えたのだが、激しい曲、激しいアクションに走りすぎるきらいもある。そういったタイプの曲こそ、自然とエア・ギターが湧き出すのであろうが、蓄音機時代のブルーズやビル・ワイマンのベースなど、渋さの中での妙といった方向性を確立する人の登場も待たれる。