天才登場

矢野絢子は天才だと思う。仁淀川中流下流域にある伊野町出身のシンガーソングライターである。こんな逸材が高知にいたとは驚きだ。いまだシングル2枚しか発表していないのだが、その天才ぶりは断言できる。音楽性は違うが、小島麻由美に匹敵する才能だと思う。1stシングル「てろてろ」の収録曲3曲はそれぞれタイプが異なり、多彩で奥深いことを早くも見せつけている。特に3曲目「ニーナ」は何度聴いても目頭が熱くなってしまう。10/13には1stアルバム「ナイルの一滴」が発表となるが、実に楽しみである。
彼女はデビュー後も高知から軸足を移す気はないようだ。実は拠点にしている「歌小屋の2階」というライヴハウスはウチより歩いて5分程度の至近距離にある。彼女が仲間と立ち上げたライヴハウスで、音楽以外に演劇もしているようだ。「あやしい建物」とは前から思っていたのだが…。彼女のことを知って以降も未だライヴには行っていない。1週間に1回に近いペースでライヴを行っているようだが、なかなか予定が合わないし、近くだと思ってしまうと、ついつい機会を逃してしまう。こんなにメジャーになってしまうと、あの小さなハコではチケットを手にするのも難しいだろう。それにあんなすごい才能を今まで知らずにいたことが悔やまれる。
ところで、1stアルバム「ナイルの一滴」のジャケ撮影は高知の川でしたらしい。さて、仁淀川か、鏡川か。どちらかだとは思うが。
ともあれ、地元の身贔屓ではなく、本当にすごいシンガーソングライターだと思う。でもちょっと野沢直子似。