今回も間違ってたらゴメンなさい

kannou2004-02-14

以前ここで「同時代の人のカヴァーをやらないディランがジョージハリソンの『サムシング』をカヴァーし〜」と書いたが、それは間違いだった。今日「ローリングサンダーレヴュー」のライヴ盤のライナーノーツを見ていて気が付いた。前にも読んでいたはずだが、うっかりしていた。
そのライナーノ-ツに書いているだけで、末期ガンで余命が少ないと発表したウォーレンジヴォンのカヴァーを数曲とストーンズの「ブラウンシュガー」をやっている。2002年現在の情報なので、今でも「ブラウンシュガー」はやっているかどうかはわからない。
ストーンズのカヴァーで「ブラウンシュガー」を選ぶとはベタな気もするが、ストーンズが「ライクアローリングストーン」をカヴァーした事へのお返しか。しかしディランが唄う「ブラウンシュガー」は是非とも聴いてみたい。「Yeh yeh yeh hoo!」のところも唄うのだろうか?ジャンプするのだろうか?
昔のライヴの発掘もいいが、最近のライヴこそ音盤化して欲しい。この前の来日公演は素晴らしかった。私の観た2002年3月6日大阪厚生年金会館はその時の来日の中でも白眉のパフォーマンスだったらしい。私も今までの人生の中で最高のライヴだったと思うし、あれ以上もそうそうないのではないかと思う。
最近はずっとそういう芸風らしいが、ディランは「微妙に」エンターティナーに徹していた。依然MCはほとんどしないが、妙に客のツボを突いたアクションをする。
ディランを含めたバンド全員が白のスーツで決めてみたり、ロカビリーっぽい曲では軽くツイストっぽい動きをしてみたり、軽くダックウォークをしてみたり。この動きがまったく大げさではなく、僅かなところが、絶妙なさじ加減なのだ。そして、間奏で、ズボンの後ポケットに隠し持っていたハーモニカをおもむろに取り出して吹いてみたり。
その2ヵ月後くらいか、ソウルフラワーユニオンのライヴにヒデ坊の代役として山口洋が出演したが、上記のディランと同じくハーモニカアクションを見せた。影響を受けたのだろうか。ディランのそれ自体、元ネタがあるのだろうけど。
ちなみに、ストーンズのメンバーとディランの親交も深く、76年にクラプトンのアルバム「ノーリーズン・トゥ・クライ」のレコーディングで顔を合わしたロンに「セヴンデイズ」という曲を贈っている。元々はクラプトンに贈るつもりだったが、ロンの方が気に入ったようだ。ロンのヴォーカルもディランに似ている時がある。
83年のディランのアルバム「インフィデルズ」の「ネイバーフッドの暴れ者」でキースがギターを弾いている。しかし、そのテイクは採用されなった。海賊盤で聴いた人の話(みうらじゅんだが)では、採用されたテイクよりもキースが弾いているテイクの方がいい出来らしい。
85年のチャリティーイヴェント「ライヴエイド」ではキースとロンと共演した。その時は機材が悪く、ひどいライヴだったらしい。
93年のディランのデビュー30周年トリビュートライヴにはロンが出演している。
とまあ、知ってるだけ書いてみた。他にも共演などあっただろう。実際「ベガーズバンケット」はディランの影響が大きかったようだし。
それと、一時期ストーンズ脱退後のミックテイラーがバックバンドにいた。84年の「リアルライヴ」で聴けるが、ストーンズ時代とは比べるべくもない。
さらにちなみに、私は「ニュールーディーズクラブ」のディラン特集号の懸賞で当たったみうらじゅん氏の描いたディランの似顔絵の色紙を持っている。宝ものという訳ではないが、大切にしている。「プヒ〜」というハーモニカの擬音が描いてある。写真を載せようと思ったが、実家だった。