ライダーマンは大人の味

 同僚と「ライダーは誰が一番好きか」という話をした。やはり結論は出せなかった。出せる訳がない。ビートルズのアルバムを1枚選ぶよりも、遥かに難しいクエスチョンだ。
 子供の頃仮面ライダーごっこをする時、リアルタイムで放送中の現役ライダー(当時はスカイライダーやスーパー1であった)がやはり1番人気があり、仲間内で実力者であるガキ大将格のガキがその役を取ることが多かった。
 歴代ライダーでの人気があるのはV3、X、ストロンガーあたりで、1号2号は地味なイメージがあったのだろう。ライダーマン、アマゾンの人気は最悪だった。誰もやりたがらないし、まだ強い怪人(グランバザーミーや黄金ジャガー)の方がマシだった。
 ライダーマンの渋さが分かるようになるのは、少年ライダー隊の2倍の年齢を重ねたくらいからだろう。結城丈二を演じた故山口豪久も知的で良かった。 でもやっぱりVスリャー風見志郎の宮内洋が最高だろう。まあ宮内洋は別格か。彼は唯一無二のヒーローの中のヒーローだから。歌はものすごく下手(でもBLACK倉田てつをよりはマシ)だが、それすら強烈に味になっている。
 ちなみにウィキペディアを見てみたら、丹波哲郎の弟子だったのを知った。さすがにすごい師弟。