だけど快適 無煙生活

風邪に対してのメリットはあまり感じられないが、口の中のネバつく感じや、吸いすぎた日の身体のだるさや頭の重さ、身体が不快であるにも拘わらずさらに吸ってしまう悪循環、から解放されたことは、断煙したことの十分な成果であった。もう吸わなくなって2ヶ月近くになる。最近は身体がニコチンを求めなくなった。むしろ受動喫煙に晒される時など、非常に鬱陶しい。さらに酷く言えば、喫煙者はみんな馬鹿者に見える。
タバコでストレスが解消されるというのは、幻想だ。喫煙時のリラックス感は、ニコチンの禁断症状によるストレスからの解放がそう感じさせるのであって、本来背負う必要のないストレスを背負い、堂々巡りをしているだけなのだ。
また、昨年のタバコ増税時、販売価格が値上げされた訳だが、実際の増税分というのは、値上がり分より少なく、例を挙げれば、税は1本あたり0.82円であり、価格は1本当たり1円上がっている訳だから、その差額はタバコ会社の利益となる。つまりは便乗値上げである。タバコ会社が音頭を取って「増税反対署名」を集めていて、当時喫煙者であった私もそれに参加したのだが、どうも本質的にあこぎな商売ではないのかと、今にして思う。
もし、私も再び喫煙者に戻る日が来たとしたら、気恥ずかしい姿を晒し、今このように苛烈な言葉でタバコについて批判を加えたことについて、後悔することになるだろう。だけれど、おそらくそれはないように思う。あれほど格好良かったキースリチャーズのくわえタバコも今では霞んでしまった。「アビーロード」のジャケ写のポールの右手にタバコがなくても一向に構わない。(ウソ。やっぱあるほうがいい)